「ねじまき鳥クロニクル」の舞台を観てきた。その舞台デザイン、照明、ダンスなどの演出が凄かった
昨日、池袋の東京芸術劇場に「ねじまき鳥クロニクル」の舞台を観に行ってきました。
村上春樹の同名小説を原作とする舞台です。村上春樹の小説の中でも複雑な構成で難解な小説をどう舞台にするのだろうと興味深々でしたが、それは想像を超えていて私にとっては衝撃と言ってもいい美しい舞台でした。
ステージはシンプルなデザインながら奥行きのある不思議で幾何学的な現代美術のような構造で、テーブルやドアなどの装置も不思議な動きをしたりアクセントになっていました。その他に布で水や雪崩のような表現をしたりこれも不思議な効果になっていました。
そして照明も単純な傘付き電球を役者が動かして影と光のコントラストを出したり面白かったです。
脇役達のダンスや動きや、さらに3人だけで種々な楽器で奏でているという生演奏の音楽も凄かったです。
役者陣もその不思議な演出の中でオーラを発していました。
演出・振付・美術はインバル・ピントというイスラエルの方がしたとのことで、「100万回生きたネコ」の舞台等で既に多くの賞を取られているとのこと。
演劇に関しては全く知見がないのですが、今回の舞台は、心に刺さるように刺激的で、世の中にはいろんな表現の可能性があるんだなと改めて感じました。これは単なる演劇ではなく舞台アートですね。
主演は成河、渡辺大知、門脇麦他で門脇麦ちゃんが演じる、ひねくれていながら純粋な側面のあるティーンエイジャー役が他の暗い役に差す光のようでかわいかったです。
いい体験ができて良かったです。
焼肉を食べました。最近はカルビとかじゃなくて赤身がいいです。
ではでは。