気まま男、あいしろう の 思いつくまま、ランチタイムなんかに 

思いつくまま、気ままに食べることが好きなので食べながら綴っていきたいと思います。

関西3日目 京都「円山応挙から近代京都画壇へ」展

関西3日目は京都へ移動し京都国立近代美術館で開催している展覧会「円山応挙から近代京都画壇へ」を観に行きました。先月、上野の東京藝術大学美術館で観た同展の京都版です。違う展示物で観たい絵もあったので脚を伸ばしました。

 

私が好きな絵のタイプは、リアルさをベースにしたキリッとした絵か、捉えどころのない極端に抽象さを伴った絵です。中途半端な曖昧さやデフォルメはあまり好きではありません。

 

円山応挙という画家は、江戸時代後期という西洋の文化が押し寄せた時代に、従来の日本画の様式美から離れて西洋的リアルさを日本画に取り込もうとしたのだと感じました。そのために多くの写生をされ、それらも展示されていました。鴨やウサギがとてもリアルなのに対し熊はリアルではないのが興味深かったです。多分、熊は実物をなかなか観察できなかったのでしょうね。当時は動物園もないし。

 

その応挙の流れを汲んで日本画手法でリアルさを実現した一つの到達点が竹内栖鳳(たけうちせいほう)という画家なんだと思います。今、私は竹内栖鳳にハマってます。ここの美術館の常設展にも何点か絵がありましたが他の絵も実物を観たいです。特にライオンの絵(三重県立美術館所蔵の「虎・観た獅子図」など)を観たいです。雑誌等で観ただけですがこれが日本画なのかと圧倒されました。

 

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常設展にあった竹内栖鳳の絵

 

後、都路華香の鷲の絵の実物が観られて良かったです。今回のお目当てでもありました。

 

写真という手段、CGという手法をもった今、絵画にとってリアルというのはマイナーな手法だと思いますが、構成、構図、光陰の扱いで、未だに様々な表現の可能性がある手法だと思います。画家には最低でもデッサンや写生を経てアレンジに進んで欲しいなと思います。

 

ということで楽しめた展覧会でした。

 

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美術館のそばで買った老舗お菓子屋の栗きんとん。美味しかったあ。

 

ではでは。

 

 

芸術新潮 2019年 09 月号

芸術新潮 2019年 09 月号

 

 

 

別冊太陽211 竹内栖鳳 (別冊太陽 日本のこころ 211)

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